【Tweet青葦(No.11)】節目の太さや節目の多さは人間の強さに比例!(*学校長)

【Tweet青葦(No.11)】節目の太さや節目の多さは人間の強さに比例!(*学校長)

生徒の皆さんへ
 今日の全校集会での話を、もう少し詳しく解説します。
 心理学で『レジリエンス』という言葉があります。『resilience』とは、一般的に「復元力・回復力・弾力」などと訳される言葉で、近年は特に「人が困難や逆境の中にあっても心が折れることなく、状況に合わせて柔軟に生き延びようとする力」という意味で使われています。
 心を木に例えるとわかりやすいのですが、竹、そして竹と同じ太さの木のふたつで比較します。柔軟性がない木は、大雪や台風などが来ると負荷をダイレクトに受け止めてしまい、ポキッと折れてしまいます。でも竹は、大雪が降ったときは深く曲がって折れたように見えますが、雪が溶けるとともに次第に起き上がり、また“しなやかに”元の形に戻ります。この『しなやかさ』『レジリエンス』なのです。
 ではなぜ、竹は”しなって折れにくい”のか? その答えは、竹と木の違い”節のあるなし”です! 太くて立派な”節”があり、かつ、節と節の間隔が狭く節の多い竹は、少々の困難には負けない強さがあります。(例として竹の根っこ(ねぶし)を紹介したかったのですが…)
 皆さんの学校生活の中での『節目』とは何でしょうか。様々な学校行事(定期テスト、単元テスト、課題提出、部活動の試合(コンクール)等)です。一つ一つの『節目』を大切にしていきましょう。『節目』を太く立派にしていきましょう。その為には、『節目』を意識して、その日を目指して、一生懸命に力の限り頑張って取り組みましょう。また、数多くの『節目』を意識しましょう。『節目』と『節目』の間隔を狭くしていきましょう。そうした生き方は、必ず人間を強くし、しなやかさも兼ね備えることができます。
 今日のお話は、『節目の太さや節目の多さは人間の強さに比例する!』でした。

  令和2年6月29日(月)

加西中学校長 植田 正吾

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