多様な思いや捉え方を大切に (学校だより わかば10月号より)
多様な思いや捉え方を大切に
徐々に日中の暑さもおさまってきて、朝晩の冷え込みや澄んだ空気に季節の移り変わりを感じる時期となりました。山の木々も少し色づき始め、学校の周りは秋ならではの風景に包まれようとしています。
さて、10月6日は中秋の名月、十五夜にあたります。日本では、この満月の模様が「餅つきをしているうさぎ」に見えると言われ、お月見という風習を通じて親しまれてきました。しかし、この月の模様については外国ではさまざまな捉え方があります。例えば、「カニ」や「本を読む人」、「ライオン」など、多様な見え方がされているのです。同じ月を見ていても、国や地域、文化の違いによってまったく異なる物語が生まれています。それは、人それぞれの視点が、世界をどのように豊かに見せるかを教えてくれる、とても面白い事実です。
このように、一つのものに対して多様な捉え方があることは、私たちにとって大切な学びの一つです。子どもたちが自分の考えを大切にすると同時に、周りの人の考えや価値観、違う見方を受け入れ、尊重することができるようになることもとても大切なことです。これからもいろいろな行事や学習があります。学校としては、きちんと子どもたちにつけたい力を意識し、ねらいをもって進めて参りますが、一方で子どもたちもいろいろな思いやねらいをもって臨んでくれることでしょう。そんな思いをきちんと受け取り、手助けをしていきたいと思います。
子どもたち一人ひとりが、それぞれの挑戦や経験を通して成長し、新しい自分に出会うことを願っています。保護者の皆様には、引き続き温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
学校長 高見 秀樹
2025年10月1日