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「ありがとう」「ごめんなさい」「さようなら」(学校だより わかば3月号より)

 今年度もいよいよ最後の月を迎え、春の訪れを感じる頃となりました。校長室の窓を開けると、心地よく入ってくる風が春の薫りを運んでくれます。

 そんな3月は、別れの月でもあります。映画監督の大林宣彦さんが映画の中で使う「別れの言葉」は、いつも決まって「ありがとう」「ごめんなさい」「さようなら」で、その意味を次のように話しておられます。

 

 「ありがとう」は、

   私に出会わせてくれた運命と、

   私に出会ってくれたあなたへの感謝の気持ち。

 「ごめんなさい」は、

   あなたにもらったものの大きさに対して、

   私があげることのできなかった申し訳なさ。

 「さようなら」と、最後は礼儀正しく…。

 

  そして、人は 「ありがとう」の数だけ賢くなり、

         「ごめんなさい」の数だけ優しくなり、

         「さようなら」の数だけ愛を知るのです。

 

 1学期、生活目標「あいさつをしよう」で、今年度がスタートしました。

 2学期、始業式で「『ありがとう』がいっぱいの学校にしよう」と話しました。

 子どもたちは、「ありがとう」「ごめんなさい」「さようなら」を通して成長しました。

 3月は、卒業式と修了式、たくさんの「さようなら」があります。子どもたちは、そんな「さようなら」にふれて愛を知ることでしょう。私も、大林宣彦さんと同じ思いで、子どもたちに「別れの言葉」を贈りたいと思います。

 

 最後になりましたが、卒業生と保護者の皆様に心からお祝い申し上げるとともに、子どもたちに関わってくださった多くの方々に厚くお礼申し上げます。また、他の学年の子どもたちも1年間のまとめに取り組んでいます。卒業・進級への大切な残りの日々、変わらぬご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

学校長 多田 俊朗

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