「ありがとう」がいっぱいの学校に(学校だより わかば9月号より)
長い夏休みが終わり、2学期がスタートしました。元気に登校している子どもたちの姿を見ると、夏休み期間中、保護者の皆様が健康管理や安全確保にご尽力いただいたことがうかがえ、大変ありがたく思っています。
さて、今年の夏は、パリで「オリンピック」が行われ、現在は「パラリンピック」が開催中です。連日、アスリートたちのパフォーマンスが感動を与えてくれます。競技を終えた多くのアスリートたちからは、「努力」と「感謝」の言葉が聞かれます。自己を高めるためのひたむきな「努力」、そして、それを支えてくれたスタッフや家族への「感謝」、この二つがあったからこそ、大きな感動を生んだのだと思います。その一方で、応援されている方々からも、アスリートたちに向けた「感謝」「ありがとう」という言葉が聞かれたことが、私にはたいへん印象的でした。
2学期は、子どもたち一人一人の成長を願い、毎日の学習活動に加え、様々な行事を計画しています。「できる」を伸ばすチャレンジの場がたくさんあります。
子どもたちが安心してチャレンジできる支え・環境は、「感謝」という温かさにあります。そう、オリンピックのアスリートたちを支えた周りの方々の「感謝」と同じです。「感謝」の気持ちを表す「ありがとう」は、子どもたちにとって、人から言われて一番うれしい言葉です。「ありがとう」と言われると、「誰かのためになれた自分」を自覚し、自尊感情が育ちます。それが、チャレンジの後押しとなります。「ありがとう」は、子どもたちを強く、優しく、しなやかに育ててくれる魔法の言葉なのです。
子どもたちのチャレンジを支えるために、2学期は「ありがとう」がいっぱいの学校、笑顔がいっぱいの学校を目指していきます。今学期も引き続き、保護者や地域、関係機関の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
学校長 多田 俊朗
2024年9月2日