レジリエンス 心の復元力 (学校だより わかば11月号より)
秋も深まり、朝夕の冷え込みに冬の気配が感じられる季節となりました。木々は少しずつ赤や黄色に色づき、自然が美しい景色を私たちに届けてくれます。
2学期は、学びや行事が盛りだくさんの学期であることは前にお伝えしました。2学期は、多くの挑戦や経験を通して、子どもたちの心身の成長を感じる機会が増えます。子どもたちは学校生活の中で、小さな成功や喜びをたくさん感じる一方で、うまくいかないことや失敗を経験することもあります。しかし、この「失敗」をどう受け止め、そこからどう立ち直るかが、子どもたちの成長にとって欠かせない力の一つです。
「レジリエンス」という言葉があります。これは、「逆境や困難を乗り越える力」「心の回復力」を指します。挑むことがかなわなかったり、思うように成果が出なかったりしたときに、「もう一度頑張ってみよう」「次に活かそう」と前向きに切り替える力が重要な力となっていきます。
その力を養うためには、普段から子ども一人ひとりの挑戦を認め、小さな「頑張り」を見つけ出し、その努力を一緒に喜ぶことがとても大切です。そして、たとえ失敗したとしても「失敗があっても大丈夫」「もう一度やってみよう」と温かく励ます環境が、その力を育む土台となります。
これから学習発表会やわかばフェスティバル、トリムランニング大会など、子どもたちが様々なことに挑戦する多くの場が用意されています。これらの場では、計画通りにいかないことや思わず悩んでしまうこともあるかもしれません。しかし、その中で、友だちや先生に助けてほしいことを伝えたり、もう一度頑張ったりする姿は、子どもたち自身が自分の力を伸ばしている瞬間でもあります。
保護者の皆様におかれましても、お子様が日々の生活や行事を通じて頑張っている姿を見守り、一緒に喜んだり励ましたりしていただければ幸いです。
学校長 高見 秀樹
2025年10月30日
