例年，体力測定において本校の児童には跳躍力は優れているが柔軟性に欠けているという傾向がみられました。平成22年度に行われた体力測定においても、ほとんどの学年で柔軟性が全国平均を大きく下回っていました。

　そこで，平成22年度より「学校づくり応援事業」として「柔らかく丈夫な体をつくろう（体育・食育の両面から）」とテーマを定め取り組んでいます。

柔軟性を高めるため次のような取り組みを行いました。

• 1.講師を招いてのヨガ教室の実施
• 2.富田ヨガの作成

ヨガ教室の実施

　キッズ・ヨガから講師の先生を招き，ヨガ教室を行っています。全校生を対象に，体育館で約３０分間のプログラムを実施しています。講師の先生から，ヨガとはどういうものか，呼吸することの大切さ，そして，基本形のポーズを主に教えていただき，体の柔軟性を高めるとともに、自分の体や心と向き合う時間として大切にしています。

　最後のリラクゼーションタイムに，寝てしまう児童も多数見られます。

富田ヨガの作成

　ヨガ教室で教えてもらったヨガのポーズを参考に，本校独自のヨガプログラム「富田ヨガ」を作成しています。ヨガのポーズの中にはラジオ体操で行う体操と似たような動きもあり，多数存在するヨガのポーズの中から，ラジオ体操での動きと重複しないものを選び「富田ヨガ」を作成した。

　平成 22 年 7 月 13 日に行われたヨガ教室での内容をもとに複数のパターンのプログラムを作り，体育担当の学年にて子ども達が取り組みやすく，かつ効果的なプログラムを模索していきました。平成 22 年 10 月上旬にはだいたいの流れが完成し，平成 22 年 10 月 12 日に行われた 2 回目のヨガ教室で教えてもらった動きを加え「富田ヨガ」が完成しました。

富田ヨガpdfファイル

取り組みの成果

　過去３年間の長座体前屈の経年変化を見ると，学年が上がるにつれて柔軟性に伸びが認められました。このことから，一定の成果が出ていると思われます。

5分間ヨガ

　前述のように，一定の成果は認められるものの，ヨガ教室は年間に数回と限られるため、平成２９年度は、年間を通じて教室内で椅子に座って実施できる「５分間ヨガ」（仮称）を講師の先生と考案し，実施したいと計画しています。

神戸新聞に取り上げられました

　平成23年6月7日火曜日に行ったヨガ教室の様子が神戸新聞及び神戸新聞NEWSに掲載されました。

健康教育推進学校優良校

　平成24年2月23日，本校で取り組んできた「柔らかく丈夫な体をつくろう（体育・食育・保健の面から）」が財団法人日本学校保健会主催の平成23年度21世紀・新しい時代の健康教育推進学校表彰事業で優良校として表彰されました。

体力アップスクール表彰

県内で小中合わせて11校の体力アップスクール（子ども達の体力向上に向けて優れた取組を行っている学校）の１校に，富田小が選ばれました。