【Tweet青葦(No.37)】3.11も決して忘れない!(*学校長)

【Tweet青葦(No.37)】3.11も決して忘れない!(*学校長)

生徒の皆さんへ(3/8全校朝集の話より)

 毎年、この時期に忘れてはならい、そして風化させてはならないお話をします。

 それは、今から10前の平成23年3月11日 午後2時46分に、巨大地震が東北地方を襲いました。忘れもしない(1.17とともに忘れてはならない)『東日本大震災』です。この震災で、多くの方が亡くなり、多くの建物が損壊しました。とくに、津波による被害が大きく、死者及び行方不明者は約22,000人(内、小・中学生が約400人)、親を亡くし、一人ぼっちになってしまった震災孤児は約250人います。皆さんと同じ中学生が、寂しさをこらえて頑張り、いまでは大学等を卒業し社会人になっています。

 また、先日にも東北地方の福島・宮城県沖で地震が発生しましたが、それは10年前の大地震の余震だと言われています。さらに、南海トラフ巨大地震が、江戸時代から約100年ごとに発生しています。直近では1946年(昭和21年)の昭和地震であり、その100年後とは2046年となり、今から25年後となります。よって、ここ30年間に発生する確率は80%と専門家は言っています。

 

 そこで大切になるキーワードは『備えあれば憂いなし!』です。

 ぐらぐらっと突然の地震!誰だって慌てます。でも、いろいろな場面を想定し、どうするか、日ごろから考えておくと安心です。例えば、室内(食事中・トイレにいるとき・夜、寝ているとき…)、学校(理科の実験中・授業中・校庭で遊んでいるとき…)、屋外(地下街を歩いているとき、オフィス街を歩いているとき…)など、対策を考えておけば、冷静な行動ができます。

 わが家の地震対策について、家族で話し合ったり準備したりしておくと安心です。例えば、私の家では(現在4カ所に分かれて生活)、それぞれの避難場所まで道順の確認、家具の転倒防止、緊急避難用のMyリュックの中味(懐中電灯(携帯ラジオ付)、ライター、ビニール袋、救急キット、ウェットティシュ、電池、飲料水…)の点検をしています。また、東日本大震災の教訓から家族がバラバラになったときの集合場所を決めています。特に、救助や支援物資が3日間は届かない所があったので、乾パンなども備えました。

 3.11関連のニュース等を数多く見聞きする今こそ、家族で防災・減災・縮災、さらに南海トラフ地震への備えについて、話し合うのもいいのではないでしょうか。

   令和3年3月8日(月)

加西中学校長 植田 正吾

 

 

 

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