【Tweet青葦(No.9)】その瞬間のために!(*学校長)

【Tweet青葦(No.9)】その瞬間のために!(*学校長)

生徒の皆さんへ
 さて問題です、今日『6月10日』は何の日でしょう?
 そうです『時の記念日』です。その起源は、671年6月10日(太陽暦)に天智天皇が、漏刻(ろうこく=水時計)を設置し、初めて“時”を知らせるようになったことに由来し、1920年(大正9年)に、東京教育博物館(現在の国立科学博物館)で開かれた『「時」博覧会』をきっかけに、「時間を尊重し、生活を改善・合理化しよう」と制定されました。そして本年、100周年を迎えました。
 先日神戸新聞に、皆さんの先輩である『三宅 奈緒香 さん(住友電工:陸上女子短距離選手)が紹介されました。「時の記念日」100周年に寄せて、“タイムを競う,一瞬の判断が勝負を決する,1秒を大切にする”との観点から、同じく陸上男子短距離の 多田 修平 選手(住友電工:兵庫県伊丹市)とともに、記事が掲載されていました。〈*右上の写真:左から2人目が三宅選手です〉

 

記事の内容は、以下の通りです。 

『スプリンター三宅奈緒香(住友電工)は「『1秒』とは、私にとっての『10年』」と表現する。陸上女子100mの自己ベスト、11秒76まで1秒縮めるのに、10年かかったからだ。
 2016年リオデジャネイロ五輪女子100m決勝、優勝したエレン・トンプソン(ジャマイカ)のタイムは10秒71だった。「世界を見たとき、あと1秒縮めると世界陸上や五輪で金メダルを取れる記録になる」とも考える。

 昨年はアジア選手権女子200mや世界リレーにも出場した。《*私も応援に行きました》「1日24時間は平等に与えられていて、どのように使うかも自由だが、(睡眠など必要な時間を使って)残りの自分が工夫できる時間は限られている。その中でやりたいことをコツコツやっている」と語った。
 加西市立加西中から北条高、甲南大を経て住友電工と、兵庫一筋で陸上に打ち込んできた。社会人8年目の29歳、積み重ねてきたことが、血肉になっている。(文:金山 成美)』

 

 私にとって最後の教え子であり、唯一日の丸を付けた選手です。中学3年生の100mベスト記録は、12″3(手動掲示)でした。全中予選の前にケガをして、全中出場は逃しましたが、高校ではインターハイ、大学ではインカレ出場を果たし、現在も兵庫選手権女子100mにおいて5連覇を達成し、今なお”兵庫一、足の速い女の子”です。今も、近くで大会のあるときは応援に行き、数年前は住友電工の運動会にも行ってきました。(リラックスして素敵な笑顔で走る)  今シーズンも、ケガなく練習を積み重ね、自己新めざして頑張って欲しいと願っています。

 ”めざせ頂点 つかめ栄光”(*彼女が在学時の加西中陸上競技部の部旗に記されていた言葉です)

  令和2年6月10日(水)

加西中学校校長 植田 正吾

 

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