全校朝集の話から⑨(ウラバンナ=「逆さ吊り」)

全校朝集の話から⑨(ウラバンナ=「逆さ吊り」)

 短い夏休み(前半)が終わり、今日から夏季授業日後半(2週間)が始まりました。毎日異常な暑さが続いています。熱中症とコロナ対策の両方に注意してください。そして、気分が悪くなりかけたら、すぐに先生に申し出てください。

 さて、短いとはいえ夏休み、家でゆっくりとくつろげたでしょうか。8月13日から15日(又は16日)はお盆でした。仏壇のある家庭では、普段とは違う飾りをしてご先祖さまを迎え、お供えものをして供養する行事を行ったと思います。私も墓参りをし、15日には家族でご詠歌を歌い、送り火をしました。京都では16日に五山の送り火が規模を縮小して行われていました。

 お盆は盂蘭盆会(うらぼんえ)といって、旧暦の7月15日に行われていたものが今のようになりました。盂蘭盆会の語源はサンスクリット語(古代インド語)のウラバンナです。この意味を知っていますか?(以前「チコちゃんに叱られる」で取り上げられました。)ウラバンナは「逆さ吊り」という意味だそうです。お釈迦様の弟子の一人が神通力によって亡き母が地獄に落ち、逆さ吊りにされて苦しんでいることを知り、どうしたら母を救えるか、お釈迦様に相談しました。お釈迦様は夏の修行が終わった7月15日に僧侶を招き、多くの供え物をささげて供養すれば母を救うことができるであろうと言われました。そこで、弟子がその教えのまましたところ、その功徳によって母の極楽往生が遂げられたということから、精霊を供養する行事が生まれたということです。

(8月17日の話から)

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