避難訓練を実施しました(煙の恐ろしさを知る)

避難訓練を実施しました(煙の恐ろしさを知る)

 本日(8月7日)、火災を想定した避難訓練を実施しました。生徒たちは黙って整然かつ迅速に行動し、体育館に避難しました。(※熱中症対策のため)

 火災が発生したとき、炎とともに恐ろしいのが煙です。煙は横方向に広がる時、毎秒0.3~0.8mの速さで流れ、人は煙より速く移動することができます。しかし縦方向に流れる時、毎秒3~5mの速さで進んでいきます。これは、人の階段での上下歩行速度毎秒0.5mの数倍の速さになります。

 また、煙の中の一酸化炭素は、それを吸い込むと、体内へ酸素を運ぶ役目を果たす血液中のヘモグロビンに、酸素の200~300倍の速さで結合して酸素不足を起こすため、頭痛やめまいを起こし、中毒が進めば死に至ります。

 一刻も早く安全に避難することが大切です。

 

【追記】

 孫子の兵法に「少なければ即ち能(よ)くこれを逃(のが)れ、若(し)かざれば即ち能くこれを避(さ)く。」という言葉があります。自軍の兵力が少なければ退却し、相手に力が及ばなければ敵との衝突を回避する、という意味です。

 何より大切なことは、自分を危険な状態にしないことです。火事や災害からは避難することが一番です。コロナに対しても3密を避け、感染から逃れることが大切です。困難から逃げることを否定的にとらえられることがありますが、意味のある「逃げる」もあるのです。逃げることによって、再び困難に挑戦する準備ができます。(「こども孫子の兵法」から)

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