いじめ防止方針

いじめ防止方針

学校いじめ防止基本方針

(令和6年4月25日更新)

1 学校の方針

 本校では、学校教育目標を「心身ともにたくましく自立する子の育成」と定め、自らが主体的に判断し行動できるとともに、互いにつながり合い高め合う児童の育成を目指している。
 そのために、全校児童が安心して学校生活を送り、有意義で充実した活動に取り組むことができるよう、いじめ防止に向けて日常の指導体制を定め、いじめの未然防止を図りながら早期発見に取り組むとともに、いじめを認知した場合は、適切にかつ速やかに解決するための「学校いじめ防止基本方針」を定める。

2 基本的な考え方

 本校は、加西市のほぼ中心に位置し、古くから格式ある寺社の門前町として発展し、古い文化財に囲まれた静かで落ち着いた環境にある。近代になると、商工業の振興と住宅地域の拡大も進んできた。そのため、古くからの街並みと新しい住宅地やマンション等が混在し、保護者は多様な価値観を有している。また、地域住民の学校教育への期待は高く、協力的でもある。
 平成21・22年度に道徳教育の研究に取り組み、豊かな関わりの中で心豊かな児童の育成を進めてきた。
 また、令和元・2 年度には加西市教育委員会の指定を受け、「特別の教科 道徳」の研究に取り組み、多様性を受け入れ、柔軟に対応しながら、しなやかに生きる児童を育ててきている。
 さらに、児童会を中心に縦割り班活動を結成し、つながりを大切にしながら、よりよい学校生活が送れるように取り組んでいる。
 いじめについては、全教育活動を通して「認め合い」や「つながり」を大切にすることで一人一人を大切にする教育を行い、自尊感情の醸成をめざし、いじめを生まない土壌づくりをめざしている。

3 いじめ防止等の指導体制・組織的対応等

(1)日常の指導体制

 いじめの防止等に関する措置を実効的に行うため、管理職を含む複数の教職員、心理等に関する専門的な知識を有するその他関係者により構成される日常の教育体制、生徒指導体制などの校内組織及び連携する関係機関を別に定める。

校内指導体制及び関係機関

 また、いじめは教職員や大人が気づきにくいところで行われ、潜在化しやすいことを認識し、教職員が児童の小さな変化を敏感に察知し、いじめを見逃さず、早期発見のためのチェックリストを別に定める。

チェックリスト

(2)未然防止及び早期発見のために指導計画

 いじめの防止の観点から、学校教育活動全体を通じて、いじめの防止に資する多様な取組を体系的・計画的に行うため、包括的な取組の方針、いじめ防止のための取組早期発見の在り方、いじめへの対応に係る教職員の資質能力向上を図る校内研修など、年間の指導計画を別に定める。

年間指導計画

(3)いじめを認知した際の組織的対応

 いじめの疑いに関する情報を把握した場合やいじめを認知した場合は、情報の収集と記録、情報の共有、いじめの事実確認を行い、迅速にいじめの解決に向けた組織的対応を別に定める。

組織的対応

4 重大事態への対応

(1)重大事態とは

 重大事態とは、「いじめにより児童の生命、心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがあると認めるとき」で、いじめを受ける児童の状況で判断する。本校の場合、たとえば身体に重大な傷害を負った場合、金品等に重大な被害を被った場合などが想定される。
 また、「いじめにより児童が相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑いがある場合と認めるとき」であるが、「相当の期間」については、不登校の定義を踏まえ、年間30日を目安とする。ただし、児童が一定期間、連続して欠席しているような場合には、事案により校長が判断する。
 また、児童や保護者からいじめられて重大事態に至ったという申立てがあったときには、校長が判断し、適切に対応する。

(2)重大事態への対応
 校長が重大事態と判断した場合、直ちに、加西市教育委員会に報告するとともに、校長がリーダーシップを発揮し、学校が主体となって、いじめ対応チームに専門的知識及び経験を有する外部の専門家である保護司、民生児童委員、人権擁護委員等を加えた組織で調査し、事態の解決に当たる。
 なお、事案によっては、加西市教育委員会が設置する重大事態調査のための組織に協力する。

5 その他の事項

 誰からも信頼される学校を目指している本校は、開かれた学校となるように情報発信に努めてきた。いじめ防止等についても、地域とともに取り組む必要があるため、策定した学校の基本方針については、学校のホームページなどで公開するとともに、学校運営協議会委員やPTA総会をはじめ、教育相談や家庭訪問などあらゆる機会を利用して保護者や地域への情報発信に努めている。
 また、いじめ防止等に実効性の高い取組を実施するため、学校の基本方針が、実績に即して効果的に機能しているかについて、「いじめ対応チーム」を中心に点検し、必要に応じて見直す。学校の基本方針の見直しに際し、学校全体でいじめの防止等に取り組む観点から、児童の意見を取り入れるなど、いじめの防止等について児童の主体的かつ積極的な参加が確保できるよう留意する。また、地域を巻き込んだ学校の基本方針になるように、保護者等地域からの意見を積極的に聴取するように留意する。