1年生 鶉野飛行場跡での学び
先日3月16日月曜日、1年生は「平和とは何か」を深く考えるため、自分たちの足で鶉野(うずらの)飛行場跡を訪ねました。加西市観光協会の皆様、そしてボランティアガイドの方々のご協力のもと、生徒たちは教科書だけでは決して得られない、歴史の息遣いを肌で感じる貴重な一日を過ごしました。

私たちが普段、何気なく通り過ぎる鶉野の地。かつてそこには、第二次世界大戦の最中、全国から集められた約500名もの若者たちがいました。彼らはわずか30時間という短い飛行訓練の後、それぞれの航空隊へと配属されていきました。
昭和20年には神風特攻隊「白鷺隊(はくろぎたい)」が編成され、終戦までに63名の尊い命がこの地から失われました。今の生徒たちと数歳しか変わらない若者たちが、どんな想いでこの空を見上げ、どんな願いを抱いて飛び立っていったのか。ガイドの方の語りに、生徒たちは真剣な表情で耳を傾けていました。
また、旧姫路海軍航空隊の門柱跡付近にある防空壕では、光が一切届かない「真っ暗な状況」を体験しました。
一瞬の静寂。隣にいる仲間の顔も見えない深い闇の中で、生徒は想像しました。
「もし、これが日常だったら?」
「もし、明日の命が保証されていないとしたら?」
当時、この場所で身を潜めていた人々が感じていた感覚、そしてその先に求めたであろう光。実体験を伴う想像力こそが、加西の未来を担う彼らの「行動」につながると考えています。
事後の振り返りでは、自らが感じたことを書くことで自分の考えの「見える化」をして考えを深めました。「親孝行できずにごめんなさい」や「家族をよろしく」といった想いに寄り添う生徒、「価値観の違いを否定するのではなく、認めることの大切さ」に改めて気づく生徒など、生徒たちの言葉には、実感を伴いながらの深い共感が込められていました。
これからも答えのない問いに対し、一人ひとりが自分の心と向き合い、懸命に言葉を紡いでいきたいと思います。



