その気・やる気・本気(桃子野だより11月号より)
先日の運動会では、温かいご声援と惜しみない拍手をありがとうございました。子どもたちは、『本気』になって、全力でやり遂げることができました。演技を終えて退場していく子どもたちのすがすがしい表情が、とても印象的でした。
『本気』でやるかやらないかで、結果が大きく変わってくることは言うまでもありません。
では、子どもたちを『本気』にさせるためには、どのような関わりをすればよいのでしょうか。私は、ある研修会での話を大切にしています。
人は、☆ 『その気』になると、動き出す。
☆ 動くと、
少しずつ結果が出て『やる気』が生まれる。
☆ 『やる気』が続くと、
成果が積み重なり『本気』になる。
そこで、まず『その気』にさせるために、認めて、ほめて、「自分は、できる」と思わせます。
その際、子どもをほめるのには、『3つのほめどころ』があると言われています。
①【結 果】を ほめる
「1位がとれて、よかったね。」
➁【努 力】を ほめる
「家でも、練習をずっとがんばっていたね。」
③【成 長】を ほめる
「○○が、前よりも上手になったね。」
この時、結果しかほめられなかったらどうでしょう。知らず知らずのうちに、子どもは結果がすべてと考えるようになるでしょう。そして、よい結果が出ないものには、初めからチャレンジしなくなるかもしれません。また、努力や成長をほめるには、日頃から子どものがんばりやその過程の見取りをしておく必要があります。
子どもは、みんな、認めてもらおうと信号を送っています。その信号を見逃さず、結果だけでなく努力や成長もほめながら、『その気』『やる気』『本気』にさせて、力を伸ばしてやりたいと思います。
学校長 多田 俊朗
2025年10月31日


