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ほめる(学校だより わかば11月号より)

 『〇〇の秋』もそろそろ終盤にさしかかりました。子どもたちは、それぞれに、2学期の学習等で得た収穫をたくさん手にしました。まさに、『実りの秋』『収穫の秋』です。

 

 10月、様々な体験学習がありました。どの学年でも見られたのが、「〇〇がいいね」「〇〇ができるようになったね」等、子どもたちのがんばりを認めたり、励ましたりする教師の言葉がけです。声をかけられた子は、にこっと笑って、また活動を続けます。何気ない一コマですが、教師の言葉がけと子どもたちの表情には、いつも心が温かくなります。

 そんな関わりが、子どもたちの『実り』『収穫』につながっているんだと思いながら、以前お世話になった校長先生の『3つのほめどころ』の話を思い出しました。

 

 子どもをほめるのには、『3つのほめどころ』があると言われています。

   ①【結果】をほめる

    「1位になれて、よかったね」等

   ②【努力】をほめる

    「最後まであきらめないで、がんばったね」等

   ③【成長】をほめる

    「〇〇が、前よりも上手になったね」等

 

 もしも、結果しかほめられなかったらどうでしょう。知らず知らずのうちに、子どもは結果がすべてと考えるようになるでしょう。そして、よい結果が出ないものには、初めからチャレンジしなくなるかもしれません。また、努力や成長をほめるには、日頃から子どものがんばりやその過程の見取りをしておく必要があります。

 

 子どもは、みんな、認めてもらおうと信号を送っています。大人はその信号を見逃さず、結果と共に努力や成長もほめて、力を伸ばしてやりたいものです。ほめられることは、成功体験と同じように「次もやってみよう!」というチャレンジ精神につながります。

 これからも、『3つのほめどころ』を意識して、「いつもあなたを大切に思っていますよ、応援していますよ」というメッセージを送り続けたいと思います。

学校長  多田 俊朗

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