【Tweet ”らかん”(No.22)】コロナ禍ゆえに身に付けた”経験知(ち)”を活かして!(*学校長)
生徒の皆さんへ(3/6の全校朝集より)
学年末テスト(3年生にとっては卒業テスト)が終わり、残す学年・学校行事は、3年生は 3/10(金)の公立高校一般入試と3/15(水) 10:00からの第58回卒業証書授与式、1・2年生は 3/19(金)の学年活動《1年生は球技大会、2年生は班別自由行動in大阪》となりました。
振り返ってみると、ちょうど3年前の3月から、市内全小・中・特別支援学校が臨時休業となりました。6月から分散登校が始まり、その年の夏休みはなく、楽しみにしていた学校行事や目標にしてきた部活動の大会等が規模縮小や中止及び代替大会等となりました。世間では皆さんのことを “コロナ世代(3年生は中学3年間がピッタリはまる=フルコロナ世代)“ と呼び「かわいそうだ」との声も聞かれます。でも、私はそうじゃないと考えます。なぜならば、私たち大人世代が若い頃に得ることができなかった『経験知(ち)』(この字をあてはめますね!経験値ではなく経験知:“知”は「知識」「知恵」の”知”)をいっぱい得られたからです。経験知は、自らが体験しなければ得られません。その体験が経験となり、これからの生きる知恵に変わっていきます。
10年・20年後に社会で活躍する皆さん、先行きが不透明な社会に飛び込んでいく皆さんには『想定外』を生き抜く力が必要となります。それが “非認知能力” だと、以前の全校朝集でも話しましたね。コロナ禍の下でも、立派に学校行事をやり切った皆さんには、(振り返ってみてください)いろんな非認知能力が鍛えられていることを!
私が思い当たる事として、❶人を大切にする力、❷自分の考えを持つ力、❸自分を表現する力、❹チャレンジする力が挙げられます。一人一人振り返ってみましょう。日頃の学校生活、学級・班活動、学習運動、部活動、体育祭、合唱祭、駅伝・マラソン大会、トライやる×STEAM、修学旅行、受験対策等々。行事等への準備と本番での取組、クラスの中で、部活動の中で、自分がどう考えて振る舞ってきたかを…。すごい経験とともに、すごい力を身に付けていますよ!
令和5年3月6日(月)
加西市立北条中学校長 植田 正吾 |
2023年3月6日