百日咳(ひゃくにちせき)の流行について【注意喚起】
兵庫県感染症情報センタ-(兵庫県立健康科学研究所) が発行する兵庫県感染症発生動向調査週報(速報:6月26日付)によると、百日咳の罹患者は今週、147 人の報告があり、今年の累積患者数 1,699人となっているようです。性別分布は、男性 864 人、女性 835 人、年齢分布は10~14 歳が 45%、5~9 歳が 28%、15~19 歳が 8%の順で多く、20 歳以上は 13%となっています。また、推定感染経路として家族内感染が 944 人、学校内流行が 293 人報告されています。
長期間続く咳が特徴の百日咳ですが、ワクチン未接種の乳幼児が感染すると、嘔吐や無呼吸を伴い、重篤化しやすいので注意が必要です。また、乳児期にワクチン接種を受けていても、終生免疫は得られないので、成長後に感染することがあります。
百日咳は感染力が非常に強いため、咳が続く場合は、早めの医院の受診をお願いします。また、マスクの着用等、感染予防にご協力いただきますよう、お願いいたします。
なお、学校保健安全法では、百日咳は第二種感染症に指定されており、特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまで、出席停止となります。
2025年6月26日