「働く」の原点に触れる旅 ―― 大阪でのキャリア校外学習を終えて
昨日3月13日木曜日、2年生は校外学習として大阪を訪れました。今回の校外学習は、単なる観光や班別行動を楽しむだけのものではありません。私たちはあえてこの行事を「キャリア教育」の重要な一環として位置づけ、生徒たちが自らの将来や「社会の中で生きること」を深く考えるための学習の場としました。
■ 企業家たちの「志」に触れる
午前中、生徒は「大阪企業家ミュージアム」を訪問しました。そこで講話を受けたのは、企業人として、そして一人の人間として大切にしたい7つのキーワードです。
「志」「挑戦」「変化」「先見性」「創意工夫」「意志」「自立自助」

生徒たちの目には、これらの言葉はどう映ったでしょうか。館内には、加西市出身のコシノアヤコ(小篠綾子)さんや、かつて加西市に本社を構えた三洋電機の創業者・井植敏男さんといった、郷土にゆかりの深い偉人たちの功績も展示されていました。

遠い存在に思える「企業家」たちが、実は自分たちの住む加西市と深く繋がっている。その事実は、生徒たちに「自分たちにも何かできるはずだ」という小さな、しかし確かな勇気を与えてくれたかもしれません。
■「日本一の商店街」で生の声を聞く
午後からは、日本一長い商店街として知られる「天神橋筋商店街」へと舞台を移しました。生徒たちは班ごとに分かれ、長年地域に愛され続けている商店の皆様へのインタビューに挑みました。
今回、快くインタビューを引き受けてくださった商店の皆様をご紹介します。(※丁目順)
1丁目:えびすや呉服店、牛萬
2丁目:西日本書店、CAMINO、大阪天満宮、花工房NZ
3丁目:剛田商店、前田豆腐店、御菓子司薫々堂、たまいち土居陶器、國重刃物店、きものイング、天三青果、シマダ靴店、レビスリーmelimeio
4丁目:エスエス薬局、ブティックエース、デイリーヤマザキ、天音屋本店、喫茶モーデン、Aハウス、ブティックユリヤ、天満アサヒ、富田カバン店
5丁目:ヤマヒデ、アサヒ写真館、松井呉服店
6丁目:福田ふとん店、ハウスかねき、きものイング
各商店会の理事長様、総務部長様をはじめ、事前の準備から当日まで多大なるご協力をいただいた皆様に、この場を借りて深く感謝申し上げます。


■ 「働く」とは、どういうことか
教室での事前学習を経て、現場で「本物」に触れた生徒たち。本日から始まる事後学習では、現地で聞き取った言葉や感じた温度感を「言語化」し、仲間と交流する作業に入ります。
「あなたにとって、働くことの意味は何ですか?」
これは私たち大人や教職員でも自問すべき問いです。お金を稼ぐため、自己実現のため、あるいは誰かの役に立つため……。答えは一つではありません。生徒たちがインタビューで出会った店主の方々の笑顔や、商品に込めるこだわり、そして「創意工夫」を凝らして店を守り続ける姿。それらに触れたことで、生徒たちが抱いていた「働く」という言葉のイメージは、今、新しく書き換えられようとしています。
この学びは、来年度の修学旅行、そしてその先の進路選択へと繋がる大切な種となります。私たち教師陣も、この熱量を絶やすことなく、さらに発展させた探究的な学びを推進してまいります。加西の未来を担う生徒たちが、大阪の街で見つけた「志のかけら」をどう育てていくのか。これからの成長が非常に楽しみです。



