探究のこころ
9月も2週目に入りましたが、まだまだ暑い日が続きます。校舎内を歩いていると、ふとスズムシの音色が聞こえてきました。
これは、スクールアシスタント(理科観察実験アシスタント)の先生が理科の専門性を生かし、生徒の日常から不思議に感じることや探究のこころ(なぜ?知りたい!創りたい!)につながることを目的として、校内に展示しているものです。街中では最近、スズムシの音色を耳にすることが減りました。こういう展示を見て、ふと足を止めて考えてみるなど、自分なりに思いを巡らせてもらえればと思います。
また、蚕(カイコ)の幼虫も見ることができます。私も初めて生で見るカイコの幼虫です。餌となる桑の葉をムシャムシャトと音を立てながら食べています。カイコの一生はとても短く、およそ2か月ほどだそうです。その短い期間で、卵から幼虫、さなぎ、成虫へと変わっていきます。カイコが作る繭(まゆ)の色は白色以外にも桑の葉の色素の影響を受け黄色やオレンジなどさまざまです。1個の繭からは約1,500mもの長さの糸をとることができます。この糸を数本より合わせたものを生糸(きいと)と呼びます。生糸からセリシンの成分と汚れを取り除くことで着物の素材としてよく知られている絹(シルク)ができます。
正面玄関には校務員さんが生けている草花と小さな亀の置物が展示されています。こちらも毎週生けている花が変わるので、生徒も教職員も楽しみにしています。