失敗は成長のもと(桃子野だより9月号より)
『失敗力』と聞いて、どんな力を思い浮かべられますか。
『失敗力』とは、『失敗から立ち直る力』『失敗を恐れずチャレンジする力』と言われています。この『失敗力』は、失敗を乗り越える経験によって育まれ、次のチャレンジにつながります。
2学期も、子どもたちには、色々なことにチャレンジして『未見の我』に出会い、力を伸ばしてほしいと願っています。しかし、失敗して悩んだり落ち込んだりすることも、もちろんあるでしょう。私も子育てをしていますが、子どもに失敗させたくないあまり、『転ばぬ先の杖』をついてしまうことがあります。そんな親心が子どもの成長の妨げになっているのではと反省します。それと同時に、詩『教室はまちがうところだ(蒔田晋治)』を思い出します。
成功させて自信をつけさせることはもちろん大切です。しかし、それ以上に『失敗した時にどう乗り越えるのかを考えさせ、もう一度チャレンジさせること』を大事にしたいものです。子どもが失敗した時には、
☆ 子どもが、
自分一人で考え、自分で もう一度チャレンジ
☆ 時には、
大人が一緒に考え、 自分で もう一度チャレンジ
☆ 更には、
大人が一緒に考え、 一緒に もう一度チャレンジ
失敗を失敗のままにしておけば、失敗で終わってしまいますが、乗り越えたら成功体験になります。そして「次もやってみよう」という意欲が生まれます。そう、『失敗は成長のもと』なのです。
『子どもは、いっぱい失敗するもの。失敗して当たり前。』
『子どもには、いっぱい失敗を乗り越えさせ、
いっぱい成功させる。』
そんな思いで子どもたちに寄り添っていきたいと思います。
学校長 多田 俊朗
2025年9月1日