【Tweet ”らかん”(No.11)】”負けに不思議の負けはなし!”(*学校長)
生徒の皆さんへ(10/3全校朝集の話より)
皆さんはこれまでに、男子バレーボール部の部旗(前山田校長先生が本校の男バレ監督時に作成)を見たことがありますか?そこには、こんな言葉が刻まれています。『勝ちに不思議の勝ちあれど 負けに不思議の負けはなし』と…。
この言葉は、プロ野球の故野村克也監督(ヤクルト・阪神・楽天)が口にされて有名になりましたが、もともとは、江戸時代の大名(肥前国松戸藩)で剣術の達人でもあった“松浦静山”の剣術書にある一文から引用されたものです。「負けるときには、何の理由もなく負けるわけではなく、その試合中に必ず何か負ける要素がある。一方、勝ったときでも、すべてが良いと思って慢心すべきではない。勝った場合でも何か負けにつながったかもしれない要素ある。」という意味です。
試合に勝つためには、負ける要素が何だったかを抽出し、どうしたらその要素を消せるかを考えていく必要があります。もし勝ち試合であっても、この中には、負けにつながることを犯しているミスが多々あり、たとえ試合に勝ったからといって、その犯したことを見過ごしてはならないという戒めを述べているのです。
学校生活は勝ち負けではありませんし、部活動も勝ち負けのみに拘っているものではありません。しかし、皆さんの今後の人生を豊かに充実したものにするためには、この考え方はいろんな場面で活かされるのではないでしょうか。
北条中学校長 植田 正吾 |
2022年10月3日