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風の音を聴いて悟る(学校だより わかば11月号より)

 頬に当たる風が日に日に心地よくなり、それとともに、風の音が気になるようになりました。風のささやきを聴いたり、風の色を感じたりできたら「いいなぁ」「すてきだなぁ」と思う今日この頃です。そんな中、先日、中学部の1年生と「わくわくオーケストラ教室」に参加してきました。オーケストラが創り出すすばらしい音を味わい、すてきなひとときを過ごすことができました。

 

 余韻に浸りながら調べると、音には次のような心を癒やす様々な効果があることが分かりました。

  ①  穏やかな気持ちになって、落ち着く。

  ②  幸せを感じる。

  ③ 「ありがたい」と、感謝の気持ちが生まれる。

  ④  やさしくなれる。

  ⑤  思いやりの心が生まれる。

 また、脳科学の研究によると、音は、心を癒やす効果だけでなく、思考力を高めるなど、私たちの行動にも影響していると言われています。

 さらに、松下幸之助が、「風の音を聴いて悟る」という言葉を遺しています。この言葉には、「周りの声に耳を傾けなさい。ささやく風のような声も聴くよう常に意識しなさい。」という意味が込められています。

 

 頬に当たる風の音を耳にしながら、改めて自分に言い聞かせました。子どもたちに願いをもって心に響くようささやくとともに、「子どもたちのささやきをきちんと聴いているか」と問いながら、日々、子どもたちに関わっていきます・・・と。

学校長  多田 俊朗

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