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新たな出発に向けて(学校だより わかば3月号より)

 3月を迎えました。卒業するみなさん、進級するみなさん、そして、保護者の皆様、おめでとうございます。心よりご祝福申し上げます。

 3月に入ると、寒さも和らぎ、春の息吹を感じるようになります。暖かな春風と共に草木が芽吹き、花々が咲きほころびます。春は、四季の中でも最も待ちこがれる季節ではないでしょうか。

 

 暖かい春風に揺れる木々を目にし、理科の授業で教わった『休眠打破』のことを思い出しました。桜は、夏に翌年の春に咲く花の芽をつくります。その後、その芽はいったん眠りに入ります。そして、真冬の厳しい寒さで目覚めます。目を覚ました芽は、暖かくなると共に、一気に成長して花を開かせます。つまり、春に桜が咲くためには、冬の厳しい寒さがなくてはならないのです。

 

 人の成長にも同じことが言えます。私たちが伸びるためには、努力する時期を乗り越える必要があります。その苦しい時期を乗り越えてこそ、自分らしい『花』を咲かせることができるのです。

 

 3学期の始業式に、『3学期は、一年のまとめの学期であるとともに、新学年の準備の学期でもある』『継続は力なり』という話をしました。

 子どもたちは、4月からよくがんばってきました。いよいよ3月、『この一年間で、できることが増えたな、成長したな』と、振り返るとともに、4月の新たな出発へのワクワク感に想いを馳せながら、残りの日々を過ごしてほしいと願っています。

 春風と共に芽吹く草花に負けないぐらい、自分の新しい芽を膨らませてほしいと願っています。

 

 今年度も、保護者、地域、関係機関の皆様には、大変お世話になり、本当にありがとうございました。来年度も、児童生徒一人一人が、明るく、楽しく、充実した学校生活を送ることができますよう、教職員一同、力を合わせてがんばってまいりますので、変わらぬご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

学校長  多田 俊朗

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