よりそって、 あわてずに（学校だより　わかば９月号より）

　長かった夏休みも終わり、今日から２学期がスタートしました。保護者の皆様には、夏休み中、子どもたちの健康管理と感染防止にご協力いただき、ありがとうございました。

 

　さて、１学期、子どもたちは『買い物学習』『トライやるウィーク』『職場実習』『校内実習』など、様々な経験を積み重ね、できることを増やしました。そんな子どもたちのがんばる姿を目にしながら、大人の役割について改めて考えました。

 

　歩くこと、服のボタンをかけること、ひもを結ぶことなど、何気なく行っていますが、誰もが、できるようになるまでにたくさんの練習と時間が必要でした。しかし、一度覚えると、その後も忘れることなくできます。できることを増やすこと、これは、私たち大人が子どもたちにプレゼントできる最高の財産です。できることが増えることで、生活が楽しくなったり、選択の幅が広がったりします。

 

　できるようになるまでに、途中でくじけそうになったりすることがきっとあるでしょう。そんな時、重要なのが大人の働きかけです。できることを増やすことは、ちょうどペットボトルの中身を空のペットボトルに移す作業と同じです。注ぐ口を注がれる口の近くに寄せて、ゆっくりと注ぐことで、空のペットボトルに徐々にたまっていきます。注ぐ口が遠かったり、あわてて注ごうとしたりすると、こぼれてしまって、なかなかたまりません。

 

　そう、大事なのは『よりそって、あわてずに』です。職員一同、心がけていきたいと思います。

 

　保護者の皆様、地域や関係機関の皆様、２学期もよろしくお願いいたします。

 

学校長　 多田　俊朗

　2022年9月1日