成長を支える『節』（学校だより　わかば６月号より）

　先日の運動会では、保護者の皆様に温かい応援をいただき、ありがとうございました。子どもたちは、日頃の練習の成果を存分に発揮し、思い出に残る心温まる運動会になりました。また、新型コロナウイルス感染防止対策にもご協力いただき、重ねてお礼申し上げます。

 

　さて、日本を代表する植物の一つに『竹』があります。昔から私たちの身近にあった竹、そのすくすくと青い空に向かいまっすぐに伸びる様子は、子どもの成長の姿に例えられます。しかし、竹は、初めから立派な成長の姿を見せるわけではありません。竹の子の段階から少しずつその成長の過程に『節』を作りながら伸びていきます。つまり、『竹は節を作ることで、確実に成長する』のです。背が高くなる竹は、『節』があることで、強い風雨にも雪の重みにも耐えることができ、厳しい環境にも負けずに、しなやかに成長していきます。それだけ、竹の成長にとって『節』は大切なものであり、子どもたちの成長の過程においてもまったく同じことが言えます。

 

　６月に入ると、交流学習やトライやるウィーク、校内職場実習など、大切な活動が本格的に始まります。様々な体験や実習を計画し、やり遂げることは、子どもたちの成長の『節』をつくる重要な教育活動です。子どもたちが一つ一つの活動を通して、太く、大きな『節』を作り、成長できるよう、教職員一同、心を一つにしてがんばります。

 

　保護者の皆様、地域や関係機関の方々には、今後ともご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

学校長　多 田　俊 朗　　　

　2022年5月30日