【Tweet青葦(No.25)】私の『やる気のスイッチ』はどこにあるの?(*学校長)

【Tweet青葦(No.25)】私の『やる気のスイッチ』はどこにあるの?(*学校長)

生徒の皆さんへ(10/5全校集会の話から)

 先日、大学時代の友人が、地元である神戸に帰省しているとの連絡が入り、兵庫在住の数人でプチ・リモート同窓会をしました。彼は現在大学教授で専門は脳科学ゆえ、私はこんな質問をしました。「テレビの学習塾のCMで“やる気スイッチ”君のはどこにあるのだろう?」といフレーズがあるが、脳の中に“やる気スイッチ”ってあるの?」と尋ねると、「あるよ!その名は淡蒼球(たんそうきゅう)ここが活発に働くと、やる気がみなぎるよ!」って、「だが困った事に、このスイッチは自分の意思で“オン”にできない。脳の別の部分を刺激する必要がある。」と話は続きました。プチ同窓会に参加していた他の2人も小・中学校の校長であったため、興味津々に彼の話に聞き入っていました。

 淡蒼球を刺激し“やる気スイッチ”“オン”にするには、さらに脳の3つの部分を刺激すべし!と話が続きました。

❶  身体を動かす(”自己知覚”を利用する)
 身体は脳の支配下にあると思われがちだが、本当は逆で、身体が主導権を握っている。楽しくなくても、笑顔をつくっていれば楽しい気持ちになってくることがある。これを「自己知覚」という。身体の表現に脳がつくられていく。脳はだまされやすく、笑っているから面白いんだ!と脳が感じるそうです。「楽しいから笑う」のではなく「笑うから楽しい」「やる気が出たらやる」のではなく「やるからやる気が出る」。さらに、やる気が出るまで“待つもの”ではなく、行動を起こすことで“迎えにいくもの”だと言うのです。

 “始めたら半分終わったと同じ”という言葉があります。以前に皆に紹介した『3点固定』の1つ“机に向かう時間を決める!”(何時になったら自分の部屋へと動くこと)ぜひとも実践していきましょう!

❷ いつもと違うことをする(”海馬”を本気にさせる)

 日常生活の体験は「海馬」を通じて、貴重な記憶や知恵として脳に貯えられます。「海馬は脳の最高幹部だ」と言われ、企業に例えると社長・学校で例えると校長といえるでしょう。この海馬は怠け者で、平々凡々の日々では力を発揮せず、部下に処理を任せっきりです。しかし緊急事態や部下や生徒を守るためには、全身全霊・力の限りの頑張りをみせます。海馬のためには、いつもと違う要素を取り入れることが効果的です。「形から入る」「人を喜ばせるためにやる」などがお勧めです!

❸ なりきる!(”前頭葉”を刺激する)

 

 「念ずれば花ひらく!」という言葉があるように、将来に思いをはせたり、夢を持って強く願うと、本当に叶うことがあります。強く念じることで、無意識のうちに身体が動き、目標を叶えようと始動します。「なりきる」「思い込む」ことによって「前頭葉」が活動して、「淡蒼球」も活性化するのです。成功のイメージを具体的に描き、その自分に“なりきる”ことです!

加西中学校長 植田 正吾

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