修了式の話から(抜粋)

修了式の話から(抜粋)

 明るい明日は必ずやってきます。              

 「明るい」という字は、日と月と書きますが、日は太陽ではなく、ケイ()と呼ばれる窓を表す文字です。窓から月明かりが入り込む様子を「明るい」というそうです。

 昼間はもともと明るいから明るさは実感できませんが、暗いときほど明るさがよく分かります。暗闇の中で身動きできずじっとしているとき、人は射し込んできたほんの少しの明かりに気づきます。小さなその光に照らされて、見えなかった世界がゆっくりと、目の前に立ち上がってきます。明るさに導かれて、人は目標や希望を持つことができるのです。

 また、月の明るさは、自ら燃えるのではなく、太陽の光を反射させて輝いています。明るいとは、誰かに照らされ誰かを照らしていることでもあります。私たちは、他の人たちによって認められ、尊重され、様々な支援や協力を受けて輝いていることを知るべきです。そして、明るさは自分のためだけではなく、明るさを必要としている人のために照らし輝かせていきたいものです。月の明るさは感謝の明るさであり、誰かに手をさしのべる思いやりの明るさです。

 明るい明日は、人との関わり合いの中から生まれてくるものです。

 皆さんが誰かを照らし、誰かに照らされ、明るく過ごす令和3年度を思い浮かべます。

 まだまだコロナ禍は収束していません。変異株の感染や第4波の恐れもあります。マスクの着用、手洗い・消毒、換気、3密の回避など、感染を避けるための努力を続けてください。

(令和3年3月24日 令和2年度修了式)

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