全校朝集の話から㉙(ミライの授業)

全校朝集の話から㉙(ミライの授業)

 コロナ休業中、泉中HPで「読書のすすめを始め、ステイホーム中に是非読んでほしい本を紹介してきました。その中でも一番すすめたい本が、一番目に紹介した「ミライの授業」です。

 著者の瀧本哲文(たきもと・てつふみ)さんは、ベンチャー企業に資金を提供するエンジェル投資家で、「交渉論」や「意思決定論」などの授業を担当する大学の教員です。またディベート甲子園の基礎を築いた人でもあります。(残念ながら、2019年8月に47歳で亡くなっています。)

 瀧本さんの言いたいことは、「自分の人生は、自分で考えて自分で決めていく」ということです。そして、若者に「未来をつくる人になろう」と呼びかけています。そのための方法が過去の歴史に学ぶということです。歴史や世界を変えた人たちは、どんなことを考え、どんなことに疑問を抱き、そしてどんな壁にぶつかり、どうやってそれを克服したか、彼らの生き方や考え方から、未来をつくる法則を導き出そうとしたのが、この「ミライの授業」です。

 「ハリー・ポッター」シリーズの著者J・K・ローリングは、シングルマザーとして幼い娘を育てながら、仕事も収入もないギリギリの状態で「ハリー・ポッターと賢者の石」を書き上げました。草稿を読んだ妹のアンの励ましによって小説を書く道を選択し、12社もの出版社に断られてもあきらめなかった結果、世界的なベストセラーは生まれました。出版に至ったのは、原稿を勝手に読んだ社長の8歳の娘が「これは他のどの本よりも面白い」と感想を述べたからだそうです。

 「ミライの授業」は、大学での授業と同じ内容を中学生に向けて書かれたものです。瀧本さんは、21世紀の「君たちはどう生きるか」(吉野源三郎 著)をめざしたと言っています。是非読んでほしい、できるのなら自分の手もとに置いていてほしい本です。

 (2月15日の話から) 

「読書のすすめ1」→http://www.kasai.ed.jp/izumi-jhs/2020/04/15/836

 

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