読書のすすめ24 「カカ・ムラド - ナカムラのおじさん」(ガフワラ 原作 さだまさし・他 訳・文)

読書のすすめ24 「カカ・ムラド - ナカムラのおじさん」(ガフワラ 原作 さだまさし・他 訳・文)

 読書のすすめ6「天、共に在り」で「2019年12月4日アフガニスタンで、医師の中村 哲さんが銃撃され亡くなりました。現地の多くの人たちが悼(いた)む姿に、中村さんの計り知れない偉業を知りました」と書きました。

 「カカ・ムラド-ナカムラのおじさん」は、中村さんに助けてもらったことを後世に語り継ぐために、アフガニスタンで出版された2冊の絵本、「カカ・ムラド -ナカムラのおじさん」と「カカ・ムラドと魔法の小箱」に解説を加えてまとめられたものです。

 中村さんが全長25kmのマルワリード用水路を完成させ、きれいな水を供給し砂漠の緑化に努めた功績はよく知られていますが、それは決して上から目線で行ったものではなく、現地の人の目線に立ち、その気持ちに寄り添った事業であったことがこの絵本から分かります。そして、中村さんが住民から信頼されていたことがよく伝わってきます。

 父は娘に語ります。「カカ・ムラドは、わたしたちの貧しさや苦しみを、まるで自分のことのように感じてくれる人だったんだ。・・・・そして、尊敬するカカ・ムラドへの気持ちを込めて、おまえの弟にムラドという名前をつけたのさ」と。

 中村 哲さんのこころを知る素晴らしい本です。

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