読書のすすめ21 「宇宙でいちばんあかるい屋根」(野中ともそ 著)

読書のすすめ21 「宇宙でいちばんあかるい屋根」(野中ともそ 著)

 「宇宙でいちばんあかるい屋根」(野中ともそ著)は、何でもないことに悩んだり、深刻なことも前向きに考えたり、不安定だけど生きることに真剣に向き合う中学生の多感な心の動きを描いたファンタジー小説です。

 中学2年生のつばめは、優しすぎる父と、つばめが3歳の時に父が再婚した母との3人家族で、もうすぐ弟か妹が生まれてきます。つばめの実母は書道家で、つばめを連れ戻しにきたことがあることを、後で父から聞きます。3軒隣には、幼なじみであこがれの大学生と、そのお姉さんが住んでいます。

 つばめは、書道教室の入る雑居ビルの屋上で怪しい老女、星ばあに出合います。星ばあは粗野で毒舌でありながら、その不思議な出会いや出来事から、やがてかけがえのない存在になり、つばめは、家族や周囲の人たちとの関わりや、自分自身を見つめ直していきます。

 星ばあは言います。

 「どんな強さもおよばない重くておっきいもんが、生きてるうちにゃ必ず、ころがってくる」「重しにとりこまれるな。一緒んなって沈みこんでもいいから、もう一度浮きあがれ。」と。

 今映画が公開されています。

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