２学期始業式の話から（日々改善、日々前進）

　２学期こそ、自分を伸ばすチャンスです。

　そんな２学期、どうやって自分を伸ばしていけばよいでしょうか。

　兵庫県出身で楽天を創った三木谷浩史さんが書いた「成功のコンセプト」という本の中に「日々改善、日々前進」「常に改善、常に前進」という言葉があります。

　楽天には、楽天市場と呼ばれるインターネット上のショッピングモールがあります。その出店数は現在５万店、商品数は２億７５００万点にも及びます。三木谷さんが楽天市場を開設したのが、２３年前の１９９７年で、最初は１３店舗からのスタートでした。スタッフは６人で、１ヶ月何百店舗を回っても出店は４，５店舗で成功率は１％です。それが１０年後には２万店舗、そして今５万店舗に増えています。

　この発展こそが、「日々改善、日々前進」の積み重ねなのです。

　人間の力には、３つの種類があって、実力と能力と潜在能力です。潜在能力は開発しなければ、現実に使える能力にはなりません。能力が高くてもそれを発揮しなければ、本物の力にならず、発揮した力が実力です。実力として発揮できる力を高めること、能力として使えるよう潜在能力を開発することなど、人には改善する余地がいっぱいあります。

　昨日より今日１％の改善を行い、今日より明日１％の改善を行う。これを１年間続ければ、１.０１の３６５乗は３７.７８、１年後には３７倍になります。まさに楽天市場は「日々改善、日々前進」によって、１３店舗から５万店舗に発展したのです。

　逆に、少しずつサボっていけばどうなるでしょうか。

　昨日より今日１％手を抜き、今日より明日さらに１％サボる。これを１年間続ければ、０.９９の３６５乗は０.０３、限りなくゼロに近づき、やがて力はなくなるのです。

　小さな努力、改善が、大きな差を生みます。

　「日々改善、日々前進」「常に改善、常に前進」に取り組めば、必ず伸びていきます。

　この２学期、しっかりと目標を持って、「日々改善、日々前進」に取り組んでください。そして、自分や仲間をさらに伸ばして、みんなで成長していける泉中学校を創っていきましょう。

（９月１日始業式の話から）

 

未分類　2020年9月1日