全校朝集の話から②(勉強で得られることは、答えではなく問いである)

全校朝集の話から②(勉強で得られることは、答えではなく問いである)

 校長室に卓上の日めくりがあります。

 22日の言葉は「実力の差は小さい。努力の差は大きい。」です。

 その中に、スペシャルDAYというのがあって、自分で書き込むようになっています。そこに書いた言葉を今日は紹介します。

 「勉強で得られることは、答えではなく問いである。」

 勉強を進めていくと、「なぜ?」とか「どういうこと?」という疑問が生まれてきます。分からなかったり疑問がわくと、自分で調べたり、誰かに聞くという行動をとります。自分から進んで勉強した知識や理解は、自分のものになり、簡単に忘れたりしません。自分の中に問いを持つことは、その勉強に関心を持ち、もっと深く学ぼうとすることにつながります。やがて時間が経ち、ばらばらだった理解や知識が結びつき、新しい価値を生み出すイノベーションにつながります。

 「勉強で得られることは、答えではなく問いである。」は、成澤俊輔(なりさわしゅんすけ)さんの言葉です。成澤さんは、この春まで、障がい者やうつやひきこもりなどの就労困難者の就労支援や雇用創造を行うNPO法人の理事長として活躍されました。小さい頃から、徐々に視力を失う難病を持ち、今は光のみ感じることができるそうです。自らの視覚障害や引きこもりの経験から、就労の支援や相談をされています。

 もう一つ、成澤さんの言葉です。「未来を変えるためには、経験を変えなくてはならない。」受け身ではなく、自分から行動することで、自分のなりたいもの、自分のやりたいことに進んでいくことが大切です。(6月22日の話から)

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